日本の早期教育の問題点について

三歳や幼稚園児からの英語教育、小学校からの英語教育が行われるようになった昨今、母親の中でも意見が分かれる問題ではないでしょうか。個人的には習わせている家庭が多い割に、非難の声が多いように感じます。

 

日本語もままならない時期からの第二言語習得の危険性、そもそもどこまで理解できるのか?親のエゴではないのか?そんな声を聞く機会が多いように感じます。

 

私は三歳児~小学生の子供の英会話講師をしていた経験があります。授業はオールイングリッシュ。挨拶から指示、質問、顔を合わせた瞬間から全て英語の授業でした。

 

正直に申し上げると、教えている私自身、小学生はまだしも日本語もまだたどたどしい三歳児にオールイングリッシュの授業が理解できるのか、疑問というよりは、まぁ、無理でしょう、と思っていました。勿論授業は全力で臨みますが、分からないだろうな、という気持ちが拭えませんでした。

 

実際に最初の一、二か月程は勢いで子供を動かす、指示を理解させている感じでした。三か月も過ぎると、授業の内容も単語を理解させるものから、センテンスの指示に答えさせるものへと変わっていきます。

 

例えば、「Is this a table?」という問いに「Yes,it is.」か「No,it is not.」と答えさせるのです。三歳児に。私が受け持っていた三歳児は、帰国子女でもなければ英語に触れた経験もありませんでした。ご両親も全く英語を話せません。英単語一つ知らない子供たちだったのです。週一回のレッスンで、三歳児、私は理解できないほうが当然であろうという気持ちでいました。

 

結果は、どの三歳児も三十分も経過すると、全ての問いに正確に答えだしました。

 

その経験は私に深く反省を促すものとなったのと同時に子供の吸収力、理解力、柔軟性に驚き、また感動さえも覚えました。

 

「わかるわけないだろう」「例え今やったとしてもすぐにわすれるだろう」

 

大人はどうしてもそう思いがちなのではないでしょうか。

 

子供への早期の英才教育には各家庭の考え、やり方があるかと思います。
それは誰にも否定できるものでは無いと思いますが、ただ、一つだけ、思います。

 

「子供の可能性、リミットを親が決めてしまうのはとても勿体ない」

 

私は自分の経験から、強くそう思います。子供は大人とは比べ物にならないほどの吸収力を持っています。大人が一か月かかることを、一日でマスターしてしまうことがあるのです。

 

英語をモノにするため、音楽のプロになるため、そこまでを目指さずとも、新しい知識を吸収する、獲得するという成功体験は子供にとって必ずプラスになるでしょう。

 

そして、何かを学ぶ、集中する時間を持つ、それだけでも様々なこと応用できる力、財産になるのではないでしょうか。

 

子供の、子供だからこそ持ちうる吸収力、成長力。大人がわざわざ制限することは無い、決めつけることは無い、そう強く思います。